離婚を考える②~住宅ローンの残った自宅に住み続ける場合~

さて、前回の内容では、

不倫を原因とする離婚を視野に

入れた時に、マイホームの

住宅ローンの中身をまず確認すること

をご紹介しました。

 

そのうえで、住宅ローン付きのマイホームを

手放すか、住み続けるかという2択

になりますが、ここでは住み続ける場合

を考えていきます。

不倫による離婚、それでもマイホームに住み続けたい理由

離婚することになって、

配偶者が出ていっても

今の家に住み続けたい。

そう考える方は多いです。

「戻る場所がない」

「ほかに行くところがない」

「ここが慣れ親しんでいる」

「愛着がある」

「子供の友達も多い」

「住み慣れた環境を変えたくない」

など、どれも大事な理由です。

よくやりがちな離婚時のパターン

夫の不倫が原因で離婚という例で、

不動産を妻に財産分与し、

妻と子供が住み続ける

というパターンがよくあります。

形式上は、

不倫した夫が出ていくだけなので、

一番受け入れやすいケースですが

じつはリスクがたくさん潜んでいます。

所有名義の問題

夫から財産分与で譲られるので、

名義を変える必要がありますが、

名義を変えると住宅ローンの約款に

触れるため、簡単にはできません。

 

金融機関との相談が必要です。

 

登記手続き上は、

銀行の許可がなくても名義変更可能ですが、

最悪の場合、金融機関から一括返済を

迫られても契約上文句は言えません。

 

名義を変えたい場合、

妻でローンを組みなおす必要がありますが、

正社員並みのステータスがないと

住宅ローンを借りることはできません。

 

名義を変えたくても変えられない、

登記簿上の名義は夫のまま、

ローンの契約者、支払義務者も

夫のまま、

ということが考えられます。

ローン契約者と居住者が違うという問題

ローン契約は夫のままで、

居住者が違う(妻と子が住む)場合、

厳密に言えば住宅ローン本来の

趣旨・目的と違うため、

金融機関から

優遇金利を解除されたり、

不動産担保ローンへの借り換えを

強要させられるケースもあります。

 

金利が上がると返済額は跳ね上がるので

注意してください。

 

たとえば2010年に金利0.975%で

3000万円の35年ローンを組んでいた場合

毎月の返済額は84,336円ですが、

優遇金利がなくなると2.475%になるので

毎月の返済額は106,846円になります。

月額22,510円も毎月のローン返済額が

上がってしまうことが起り得ます。

夫のローン支払いが滞る問題

養育費の代わりであったり、

もしくはその一部分として、

夫が住宅ローンを払い続けるケースでは、

病気やケガ、リストラや事業縮小、転職や倒産

新しい家庭ができるなど、

どこかのタイミングで支払いが

滞ることがよくあります。

 

夫の口座から引き落としにしていれば

滞納したとしても妻には分かりませんし

金融機関からの書類送付先が夫なら

気づきようがありません。

 

ローン支払いの滞納が6か月になると、

金融機関は抵当権を行使し、

競売に向けて動き出します。

 

競売になった場合、家は競り落とした人の

持ち物になるので、

残念ながら出ていかざるを得なくなります。

住み続けるならばきちっと取り決めを

不動産を妻に財産分与し、

妻と子供が住み続ける、という

パターンはよくありますが、

あとあとトラブルになることも多いです。

競売物件を落としたら

離婚した奥さんと子供が住んでいた、

というのは実際よくある話です。

 

住宅ローン付きのマイホームについては、

ネット上の離婚協議書のひな型を

鵜呑みにするのではなく、

不動産にも詳しい法律の専門家に

相談することが重要です。

次回は、マイホームを手放すケースを考えます

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